石神井公園駅北口徒歩1分、歯周病専門医インプラント認証医、たけのうち歯科クリニックの竹之内です。当院は、歯周病・インプラント・審美歯科・予防歯科に積極的に取り組んでおります。
1月18日のブログで紹介したGTR法の経過です。
今回の治療で使用したGTRメンブレンは非吸収性のため、歯肉の中に一定期間(理想的には4~6週)設置した後に除去する必要があります。
もし、術後の感染などでメンブレンの除去が早まったりすると、歯周病で失われた歯周組織を再生させることが困難になりますので、メンブレン除去の時期はとても重要になります。
この患者さんは治療にとても協力的な方で、GTR法の術後は週2回定期的に来院してくれて、プラーク除去などの経過観察をすることができたので、術後の感染や痛みも無く、予定通り術後6週でメンブレンの除去を行いました。
歯肉を最小限で切開剥離し、メンブレンを除去してみると、メンブレン直下に歯周組織が再生するための新生組織が認められました。
術前 | 術後(メンブレン除去時) |
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術前は、根分岐部に骨吸収が認められトンネルのようになっていますが、メンブレン除去時の根分岐部を観察すると、新生組織で満たされているのが確認できます。歯根周囲も然りです。
再評価はもう少し先ですが、これなら十分な歯周組織再生が期待できます。
今から再評価が楽しみです。
このように進行した歯周病罹患歯をできるだけ良好な状態に回復させ、長期にわたり機能させるために、これからも歯周病専門医として歯周病改善に積極的に取り組んでいきたいと思います。
カテゴリー:症例