ただいま開業準備中、石神井公園北口 たけのうち歯科クリニックの竹之内です。
先日、歯周病治療について少しお話ししましたが、歯周病の原因を取り除き、お口の環境を整えるために、様々な方法を駆使して治療を行うことがあります。
その中でも歯周病専門医資格を有する者が力を発揮する治療の一つとして、歯周組織再生療法というものがあります。
通常の歯周病治療では、一度歯周病によって失われた歯周組織(歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質)というのは、元の状態には回復しません。歯を支える骨(歯槽骨)であれば、骨は溶けた状態で歯周病の進行が停止するという形になります。
歯周組織再生療法というのは、通常の治療では得られない、歯根膜や歯槽骨等の再生を促し、歯周組織をできるだけ元の状態に戻すという治療です。
そのために、GTRメンブレンという特殊な膜やエムドゲインという特殊なタンパク質を用いた歯周外科処置を行います。
治療前
矢印の部位の骨が、歯根の1/2から2/3にかけて溶けてしまっています。歯肉も炎症を起こしています。
歯周組織再生療法後
治療前のレントゲンでは、矢印で指している部位の骨が溶けてしまっており黒く写っていますが、歯周組織再生療法後は、黒い部分が白く写っており、骨が再生しているのが認められます。歯肉の炎症も改善しました。
このように、最先端の方法により、歯周病で一度失われた歯周組織も再生させることが可能です。
しかしながら、この方法は適応症が限られており、どんな状態でも行えば再生するという訳ではありませんので、一度ご相談頂ければと思います。
現在はブログだけですが、治療内容や院内の紹介も、これからホームページにアップされる予定なので、そちらも参考にしてみてくださいね。
カテゴリー:症例